ラウリン酸って?
ラウリン酸は炭素数12の飽和脂肪酸です。ココナッツオイルやヤシ油に含まれる主な酸で、抗菌活性を持つと考えられています。
※ここはココナッツオイルのラウリン酸の説明ですので、一般的なラウリン酸の説明とは異なった視点で説明しています。
抗菌活性を持つとは、抗菌効果が見込まれるということです。
抗菌とは、菌の繁殖を抑えるということです。
滅菌や殺菌は、菌を殺す効果が見込まれ、滅菌においては完全に死滅させることをさします。
良くココナッツオイルのラウリン酸の説明に
『産まれてくる赤ちゃんには病原菌に対する免疫力がほとんどありません。その体を守ってくれているのは、実はお母さんの母乳なのです。母乳にはラウリン酸という成分が含まれています。
ココナッツオイルが免疫力を高めるには実はこのラウリン酸が大きな役割を果たします。免疫ミルクも同じ成分が含まれています。』
すごい拡大解釈だと思います。
母乳の免疫力の主なものは「IgA抗体」「リゾチーム」「ラクトフェリン」「白血球」です。
また、ラウリン酸が母乳に占める割合は、Wikipediaによると100g中0.256gです。
母乳の中にラウリン酸が含まれる説明をなかなか見出すことはできませんでしたが、素早く吸収してエネルギーに変えられる中鎖脂肪酸を含んでおいた方が生存率が高かったためそのようになっているのかもしれません。
ラウリン酸が腸内清浄する?
『生活習慣病や近年流行った病気の原因は現代人の免疫力の低下が原因と言われています。ラウリン酸は病原微生物を攻撃します。また、ラウリン酸は唾液に含まれる酵素によってモノラウリンへと変化し、腸内の悪玉菌を攻撃するとともに善玉菌を活性化させるため、腸内が洗浄され様々な栄養素も吸収されるようになります』
と、判で押したように書かれているページを見かけます。
確かに体内ではラウリン酸が変換されてモノラウリンになります。
でも、モノラウリンは実験室では抗菌抗ウィルス作用を確認されていますが、実際に薬として効果があるか有効性が確認されていません。
と言うことは、効果は有るが条件があるとか、効果が微々たる程度しか無いって事でしょうか。
さらに腸絨毛に浸透して腸を清掃してくれると書いてあるページも良く見かけます。ラウリン酸とは直接関与しないかもしれませんが、良く分からない情報ですよね?
これも拡大解釈?こじつけ?呼び方なんてどちらでも良いですが、胡散臭い話ですね。
尚、ココナッツオイルの保存性が高いのはこのラウリン酸のお蔭であること言えると思います。
ココナッツオイル愛用の皆さんは、ココナッツオイルのラウリン酸の説明をどう思いますか?