人は慣れる生き物
多くの人は新しいことに関してはとても関心が高く、意欲的に取り組むことが出ます。
しかし、同じことを繰り返していると飽きてしまうことも良くあります。
それは人が物事に慣れてしまう生き物なのだからだそうです。
慣れてしまうとは
ここで言う慣れてしまうとは、「飽きてしまう」のとその先の「習慣になる」の2つが有ります。
ウォーキングを例に考えてみましょう。
ウォーキングの三日坊主
- 最初は健康を手に入れられると思うとワクワクするし、なんだか楽しい
- 同じコースを歩いていると見慣れた風景に新鮮さが失われそんなに楽しくない、でも健康へのメリットがあるので続けられる
- 忙しくてウォーキングの時間が取れない、雨が降って歩けない、少し体調が悪い辛い、ウォーキングを休む理由に目が行くようになる
- 休む理由がウォーキングのメリットを越える。ウォーキングを休む
- 休んだ方が時間を有効に使えた、楽しく過ごせた、辛くなかった
- やらなくても良いかなと思えた、ついには止めてしまう
ウォーキングが習慣になる
- 最初は健康を手に入れられると思うとワクワクするし、なんだか楽しい
- 同じコースを歩いていると見慣れた風景に新鮮さが失われそんなに楽しくない、でも健康へのメリットがあるので続けられる
- 忙しくてウォーキングの時間が取れない、雨が降って歩けない、少し体調が悪い辛い、ウォーキングを休む理由に目が行くようになる
- 歩くことによる体や気持ちの変化を感じる。体が引き締まる、体重が減った、よく眠れる、スッキリする、褒められた。
- 休む理由よりウォーキングのメリットの方が大きい。ウォーキングを休む日もあるが続けている。
- ウォーキングを続けたことでより大きなリターンを手に入れている実感を得る。
- 自身の生活の中に上手く取り込むことに成功する
- やらないと気分が良くない(気分が悪くなる)ところまでくると大成功です!
どちらもスタートは同じです。
ただ、途中で面倒くささよりメリットを大きく実感できるところまで、たどり着けたかどうかが分かれ道になります。
人によっては飽きっぽさも異なるため、三日坊主になりやすい人も居れば、なりにくい人も居ます。
しかしその差はあれども人は飽きる生き物です。
慣れるのや飽きるのは良くないことと思いがちですが、生きていくためには大切なことなのです。
なぜ慣れる(飽きる)?
人だけでなく知能を持つ生物であれば、異なる環境に移されたとき、身を守るために周りに適応しようとします。
例えば、
始めて幼稚園や保育園に行った子供は、親から引き離されることを嫌がります。
でも、しばらく通っていると、園の楽しさがわかると共に、引き離される不安がマヒ(慣れ)し平気になります。
新卒の学生が就職して激混みの満員電車に辟易します。
でもやはり、乗り慣れてくると満員電車の中での過ごし方を見つけられます。
家族の死に対してもいつまでも悲しみに暮れてばかりでは生活できません。
居ない現実を受け入れ(慣れ)て先に進むことができます。
このように生きるために慣れる必要があるため、人は慣れると言われています。
慣れを味方に付ける
無意識に行われる「慣れ」や「飽き」に対して対策はありません。
無意識に行われる「慣れ」や「飽き」の多くは、無意識に上手く生きて行ける方に進む・楽な方に逃げているとも考えられます。
上手く生きて行ける方に進むのは、そのままスルーで良いと思います。
問題は楽な方に逃げている場合に、「良いのか悪いのか」を、理性で判断するしかありません。
判断は意識的に行う必要があるので、常に無意識に行われる「飽き」に対して意識を持ちましょう。
止めたいなぁって感じたら、「あっ、無意識が楽に逃げる方に向かわせてる!」と考えましょう。
判断した上で悪い飽きを乗り越え習慣にする、慣れを味方に付けることが大切です。
悪い飽きを乗り越え習慣にする考え方を以降に紹介します。
参考にして頂けると幸いです。
慣れと大きな代償
また一般的に、大きな代償(時間・苦痛)を伴うものほど習慣にすることは難しいです。
ほんの数秒で簡単に済むことの方が習慣化しやすいです。
しかし大きな代償を伴うものを習慣にすると得られるリターン・メリットも大きいのが一般的です。
ダイエットのためのウォーキングなら、どの程度の代償(時間・苦痛)なら習慣化できるかを考える必要があります。
最初は1,000歩ほど歩くことから習慣化しやすいのか、それともダイエットの成功として痩せられる実感を早く得た方が習慣化しやすいのか、自身の性格を考える必要があります。
あの手この手で『無意識の「飽き」楽な方に逃げている』のを防止しましょう。