やる気の維持

やる気の維持

やる気はどこから来るのでしょうか?

精神論的に語る方も居ますし、脳科学の面から語る方もします。

精神論的なことは他のWebサイトにお任せするとして、このWebサイトでは私も知らないことだらけで恐縮なのですが、脳科学の面から考えていきます。

脳科学の研究でどうやらやる気は「淡蒼球(たんそうきゅう)」や「線条体(せんじょうたい)」と呼ばれる脳部位が大きく関わっていることがわかってきました。

“報酬”の量を予測し”やる気”につなげる脳の仕組みを発見

このレポートの概要は以下の通りです。
『私たちの行動や運動における”やる気”は、予測されうる報酬の量により、強く影響を受けます。しかし、これまでの研究では、脳のどの部位が報酬の量を予測して、行動・運動に結びつけるのか、よく分かっていませんでした。自然科学研究機構生理学研究所の橘 吉寿(タチバナ・ヨシヒサ)助教は、米国NIH(国立衛生研究所)の彦坂 興秀(ヒコサカ・オキヒデ)博士と共同で、サルを用いた研究によって、大脳基底核の一部である腹側淡蒼球と呼ばれる部位が、この過程に強く関わることを明らかにしました。米国神経科学誌NEURON(11月21日号電子版)に掲載されます。

 

研究グループは、情動と運動を結びつける神経回路を持つとされる脳の大脳基底核の一部である腹側淡蒼球に注目。サルに、特定の合図のあと、モニター画面上である方向に目を動かすように覚えさせ、うまくできたらジュースをもらえるようにトレーニングし、そのときの腹側淡蒼球の神経活動を記録しました。腹側淡蒼球における神経細胞の多くが、合図をうけてからジュースをもらえるまで、持続的に活動し続けることを見つけました。予測される報酬(ジュースの量)が大きければ大きいほど、目を動かすスピード(運動)は速く、腹側淡蒼球の神経活動も大きくなりました。この神経細胞こそ、得られる”報酬”を予測して、”やる気”をコントロールする脳の仕組みの一部であると考えられます。

 

橘助教は「腹側淡蒼球を薬物で一時的に働かなくすると、行動の機敏さが(”やる気”の差を生み出す)報酬量の違いによって影響を受けなくなりました。これらの結果から、腹側淡蒼球が、”報酬”を予測し、”やる気”を制御する脳部位の一つであることが分かりました。これによって、報酬に基づく学習プロセスの理解が進むことが期待されます」と話しています。』

 

また、「線条体」と呼ばれる脳部位も大きく関わっていることがわかってきました。

脳内にある、やる気のスイッチを発見-意欲障害の治療法探索が可能に-

『このたび、慶應義塾大学医学部精神・神経科学教室の田中謙二准教授、三村將教授、生理学教室の岡野栄之教授、北海道大学大学院医学研究科の渡辺雅彦教授、防衛医科大学校の太田宏之助教、大学共同利用機関法人自然科学研究機構 生理学研究所の佐野裕美助教らの共同研究グループは、マウスを用いた実験で意欲障害の原因となる脳内の部位を特定しました。

意欲障害は、認知症や脳血管障害など、多くの神経疾患で見られる病態ですが、その原因については、脳が広範囲に障害を受けたときに起こるということ以外分かっていませんでした。

研究グループは、大脳基底核と呼ばれる脳領域の限られた細胞集団が障害を受けるだけで、意欲が障害されること、この細胞集団が健康でないと意欲を維持できないことを発見しました。

今後は、この意欲障害モデル動物を用いて、これまで治療法が全く分かっていなかった脳損傷後の意欲障害における治療法を探索することが可能になります。

本研究成果は、2017 年 2 月 1 日に総合科学雑誌である Nature Communications に掲載されました。』

淡蒼球

淡蒼球とは、大脳基底核の主要な構成要素のひとつで、外節、内節とに区別されます。
どちらも共にGABA(ギャバ、用語集参照)作動、運動機能への関与が最もよく知られています。
また、意思決定など、その他の神経過程にも関わると考えられています。

この淡蒼球が「報酬・リターン」の量を予測し「やる気」につなげる機能を司っているもしくは深く関与していると考えられます。

淡蒼球は脳の一部なので自分で意図的に動作させることができません。
なので、「やる気を出せ!」と念じても何も起こりません。

淡蒼球を活動させるには、上の実験のように「ジュースをもらえる」という報酬に対し活動を促すことができると考えられます。

上の実験では報酬量に対する労力・危険・難易度に関しては言及されていません。
なので、簡単で危険がない状態でなら淡蒼球を簡単に働かせることができそうです。
真の前に報酬をチラつかせて、取りに来たら上げるよと分からせれば良いのですから。

しかし、現実はそんな旨い話はありません。
大きな報酬・リターンを得るには、労力・危険・難易度・その他の条件が必要になります。

 

線条体

線条体とは、大脳基底核の主要な構成要素のひとつで、背側線条体と腹側線条体に区分されます。
運動機能への関与が最もよく知られています。
また、意思決定(依存や快楽)などその他の神経過程にも関わると考えられています。

線条体が機能低下により対人恐怖症、社会恐怖症に成るケースが多いと言われています。
(例:人前に出ると震えたり、手の平に汗をかいたり、顔の筋肉が硬直したりする)

運動系機能を司どる被殻(ひかく)、精神系機能を司る尾状核(びじょうかく)から構成されていて背側線条体とも呼ばれています。
線条体(被殻と尾状核)は、大脳辺縁系と大脳新皮質からそれぞれ興奮性入力を受けることが知られています。

研究の結果、線条体の腹外側の障害で、かつ、その領域のわずか 17%の細胞死によって意欲障害が起こることが分かりました。
研究グループは、神経毒とD2-MSN の機能抑制と破壊という方法によっても、腹外側線条体の D2-MSN が意欲行動に必須であることを見出しました。

 

淡蒼球と線条体の活動と条件

「毎日走ったらすぐに体重が落ちてスマートになれるよ」
これは真実ですが、どれだけ走ったらスマートになれるかの条件が出ていません。
どれだけ大変なのか皆さんはかなりはっきりわかっているので、皆さんの淡蒼球や線条体はこんな言葉には見向きもしません。
できっこないと判断しているので。

「この食品を摂ったタレントが3月で15㎏のダイエットに成功したらしいよ!」
きっとこれも真実でしょう。
しかし、この食品を摂っただけで、「他になんの努力もしていない」とは書いてありません。
本人も番組もなにも言いません。
視聴者の中には希望的な憶測で「食べたら痩せられる。15㎏は大げさでも少しは痩せられる。それも食べるだけで」と解釈してしまいます。
また、「簡単なことで大きな報酬・リターンを得られるのなら、だまされても損は小さい」との判断もできるのでしょう。
その結果、淡蒼球や線条体が活動して「試してみよう」となります。

淡蒼球や線条体が「やる気」につながる機能の一端を担っていますが、まだまだ不明な部分が多いのも事実です。

 

やる気を出させるには

やる気スイッチ! やる気は刺激が必要!」の回で紹介したとおり、やる気を出させるには上の条件を軽くして、まずはやる気を出させるのがコツです。

 

やる気を維持するには

ではやる気を維持するのはどうしたら良いのでしょうか?
やる気を維持するには、「習慣化」を目指すことになります。

脳はすぐに慣れてしまいます。
慣れには「飽きる」慣れと、「習慣化」の慣れがあります。
この習慣化の慣れまで持っていうことが大切なのです。

1回のやる気だけなら

1回だけのやる気なら脳をだまし上手くできるかもしれません。
小さい子を1回だけ言葉巧みに誘導して、嫌なことをなんとかやらせることに似ています。

継続するやる気は

三日坊主をクリアし、3週間をクリアするとだんだん習慣化されてきます。
3か月継続出来たら、ほぼ習慣化できたと考えても良いと思います。

習慣化できると、脳をだますことなく行動に移せるようになります。

では、3週間、3か月をどのようにやる気を維持させるかが問題になります。

淡蒼球や線条体には4つの方法で活性化へ影響を及ぼせると考えている研究者が居ます。

  1. 運動野からのアプローチ
  2. 海馬からのアプローチ
  3. デグメンタからのアプローチ
  4. 前頭葉からのアプローチ

の4つです。

運動野からのアプローチ

これはとにかく体を動かして、やる気スイッチを入れちゃいましょうの手法です。
簡単なクリア条件で「やる気」が無くてもやる気がでるように脳をだます手法です。

海馬からのアプローチ

海馬からのアプローチは、マンネリ化した慣れをいつもと違うことをすることで関心を高める手法です。
例えば、ウォーキングコースを変えてみる。
友達を誘ってウォーキングする
音楽を聴きながらウォーキングする
など、少しでも変化を付けて楽しむ手法です。

デグメンタからのアプローチ

デグメンタからのアプローチは、本来の報酬・リターンと異なる「ごほうび」を得ることによってやる気を維持する手法です。
「自分ご褒美」は良く有りますよね。
新しいウェアや靴を新調することなどは、海馬からのアプローチにもつながりやる気がアップします。

前頭葉からのアプローチ

前頭葉からのアプローチは、思い込みを行うことによって演じ切る手法です。
私は「良い女」。だから自己管理もしっかりできていてウォーキングももちろん継続できます。
できる女なのだから、出来て当たり前と思いこむ手法です。

狙いは「習慣化」

これら4つの手法を組み合わせて、狙うのは習慣化です。

習慣化は面倒なこともマンネリ化して慣れさせてしまいます。

仕事や家事などで「えっ?こんな面倒なこと毎回やってたの? こうやれば、ほら、簡単に」ってこと経験ありますよね。
でも、毎日やってたから、それが当たり前になってそんなに苦になってなかったりします。
それどころか、簡単にやった場合「ここが雑になって良くない!」などと明らかに面倒な方を擁護したりするときもあります。

習慣化というのはそれほど強力なものなのです。

 

やる気の維持と習慣化

やる気の維持の肝は「習慣化」です。

無意識に行えるようになるのがベストです。

そこにたどり着くまでにとにかく、脳の飽きを言いくるめてしまいましょう。

「やる気スイッチ」は皆さんの脳の中にある淡蒼球や線条体が持っています。
淡蒼球や線条体に直接働きかけることはできませんが、4つのアプローチで働きかけを行うます。

うまく働きかけることで「習慣化」を手に入れ、報酬・リターンを手にすることができます。

やる気スイッチ! やる気は刺激が必要!

やる気は刺激が必要!

まず、モチベーションを上げるには刺激が必要です。

ここで言う刺激とは、脳を働かせる行動を起こすことです。

体が何もしていな状態は脳にとっては脳内の情報整理を行う方に活動を取られています。
一方、運動なり仕事なり、何かに集中している時は、そのことを上手くこなそうと脳は頑張ります。

やる気の無い状態の時は、脳が脳内情報整理を行っているため、ボーっとしていてもやる気は出ません。

ボーっとしている時の脳は

ボーっとしているとは、なんらかの思考や関心や注意を伴わない、ぼんやりと安静状態にある時を言います。

ちゃんと働いていることもある

その状態の脳の血流量の変化を可視化するfMRIを用いると、ボーっとしている時のみに活動が活発になる脳の領域が複数存在し、互いに同期することが明らかになっています。
この時の脳の活動をデフォルトモードネットワーク(DMN)と呼ばれています。
自己認識、見当識、および記憶に関わる基本的な役割があると考えられています。

心の旅に出ていることもある

一方、DMNは「心がさまよっているときに働く回路」として知られています。
これは、心が外側に向かっておらず、内向きになっている状態と考える専門家も居るそうです。
実際、DMNに関係する部位の中でも、特に後帯状皮質は、「自己へのとらわれ」に関わるとされています。

ボーっとすることは必要、でもね・・・

適度にボーっとすることは脳内の情報整理を行うことからも必要なことです。

しかし、心の旅に出ていると、無駄ではないのかもしれませんが、有効的に使っていない状態とも言えます。
人の脳は、なんと1日のおよそ半分以上を心の旅に出ていると言われています。

それからボーっとすることで体は休まりますが、脳はそれなりにしっかり活動しています。
ですから、長期間ボーっとしても脳の休息にはなりません。
ボーっとすることに近い動作に瞑想があります。

瞑想について

みなさんも瞑想と言う言葉をご存知と思います。
瞑想とは「心を鎮めて自身と向き合い、今の自身の心がどう感じているか知ること」です。

瞑想を行うことにより、深く自分を見つめ直すことができます。
また、あなたの頭の中に駆け巡る雑念や日常のストレスがあることに気がつきます。
普段なら素通りしてしまう雑念や感情があることを知り、あなた自身に芽生えている不安やストレスを客観的に見ることができるでしょう。

今、瞑想やマインドフルネス瞑想は、Google社やFacebook社をはじめとし、世界中の企業で取り入れられています。

瞑想は長時間でなく1分でも効果的と言われています。
もし、考えに行き詰った時は瞑想(ボーっと)を行って脳内を整理してみてください。
良いアイデアや気分転換になると思います。

 

まずはボーっとするのを止める

ここではやる気だすことを考えるため、ボーっとすることの有効性は置いておいて、次に進みます。
そこでまずは脳に刺激を与えましょう。

脳への刺激の与え方

運動なり仕事なり、何かに集中している時は、そのことを上手くこなそうと脳は頑張ります。

要は何か集中している状態が良い刺激を脳に与えていると言えます。

では、いきなりトップギアまで集中できるかと言うとそうはいきませんね。
最初は低い状態から徐々にギアを上げて行くのが普通だと思われます。

 

最初の一歩は立ち上がることから

寒い日の朝はいつまで寝ていたいですよね?
そんな時、皆さんはどうやって行動を起こしますか?
私は寒いのを我慢して布団を出ます。
出るとしっかり目が覚めて、通勤支度を開始できます。

大掃除はどうですか?
これも面倒でなかなか取り掛かれませんね。
でも取り掛かると、あそこもここもと気になるところが出てきて、ついつい頑張っちゃいませんか?

他にも思い出せば、乗り気じゃなくてもやり掛けたら熱中してしまったという経験がいくつか出てくると思います。

そう、脳は刺激を受けないとやる気がでないことが多いんです。

やる気を出したければ、刺激を与えましょう。
そして最初はゴロゴロを止めて、動き出しましょう。

ウォーキングなら10分だけ、1,000歩だけのように、すぐに終われるから良いやと思わせ、やり始めたら30分、3,000歩とやる気のままに歩けば良いのです。

 

脳をだましてやる気を出す

先ほど、「ウォーキングなら10分だけ、1,000歩だけのように、すぐに終われるから良いやと思わせ、やり始めたら30分、3,000歩とやる気のままに歩けば良いのです。」と書きました。
頭の中で30分も歩くと、キツイなって思うかもしれません。
夏の蒸し暑い中を、冬の木枯らし吹きすさぶ中を・・・歩きたくありません。
そこで「すぐに済むから・・・ちょっとだけ歩こう!」と脳をだまして誘います。

歩き始めたらリターンを想像します。

体重60Kgの人が
10分間・時速4kmで歩くと31Kcal前後の消費があります。
20分間・時速4kmで歩くと62Kcal前後の消費があります。
30分間・時速4kmで歩くと94Kcal前後の消費があります。

そして、7200Kcalの消費で体重1kgを落とせます。
10分間・時速4kmで歩くと4.3g前後の脂肪を消費します。
20分間・時速4kmで歩くと8.6g前後の脂肪を消費します。
30分間・時速4kmで歩くと13.0g前後の脂肪を消費します。
60分間・時速4kmで歩くと26.0g前後の脂肪を消費します。
120分間・時速4kmで歩くと52.0g前後の脂肪を消費します。

1日30分のウォーキングを30日続けると
390gの脂肪を落とせます。

1日30分のウォーキングを1年間続けると
4.6Kgの脂肪を落とせます。

もっと大きく落としたいのなら、歩く時間を長く、歩くスピードを速くすれば良いです。
1日60分のウォーキングを30日続けると
780gの脂肪を落とせます。

1日60分のウォーキングを1年間続けると
9.2Kgの脂肪を落とせます。

9.2kg!!!

まぁ、毎日は歩けないのでそこそこの値に落ち着きますが、それでもすごいですね。

 

始めは気軽に始めたらリターンを想像

すぐに済むから・・・ちょっとだけ歩こう。

そこから、
もう少し歩いたら、体も締まってナイスバディに。
みんなに「痩せたね!」って言われる自分を想像して。

成果を思い描きながらやる気をアップ!

肝心なことは、「始めは気楽に」考えることです。

一度モチベーションが上がってこれば、あとはそれに任せるだけです。
次から次へと勝手な思いが膨れ上がりますから。

やり過ぎに注意

ただし、モチベーションが上がったからとやり過ぎは注意です。
脳は集中すると後先を見ずに熱中しがちです。
明日の体調を考え、無理をしないのも理性の役割です。

始めと終わりは理性でコントロールしましょう。

 

脳はだまされやすい

プラセボ効果(プラシーボ効果)と言う言葉をご存知だと思います。
偽薬効果とも呼ばれており、本来は薬効として効く成分のない薬(偽薬)を投与したにもかかわらず、病気が快方に向かい治癒することを言います。
そのメカニズムは未だもってわからないようですが、「薬を飲んだ。良くなるはずだ」の脳の勘違いからスタートしていることに間違いありません。

また、面白くないTV番組を見て笑えなくても、作り笑顔をしていると、だんだん本当に面白くなってくることもわかっています。

スポーツの試合の円陣を組むのも同じです。
「やるぞー!!」と言う気合を脳に植え付けると、なぜか燃えてきます。

やる気はこのだまされやすい脳を上手く騙すのがコツです。

 

いくら待ってもやる気は出てこない

脳がボーっとしている時は、いくら待ってもやる気はなかなか起きません。

そこで、とにかく「ボッーっと」を止めましょう。

簡単な行動に移りましょう。

座っていたのならまずは立つ。

立てたのならウォーキングならウォーキングできる格好に着替える。
仕事や勉強なら机の前に座り、本を開く。

そこまで来たら、少しだけ・ちょっとだけやってみようと、自分に言い聞かせる。

やり始めたら嫌になるまでもう少しやってみようかなと思う。
リターンを想像してみる。

これで集中が開始出来たら「やる気スイッチ ON!」ってことです。

やる気スイッチ! 人は慣れる生き物

人は慣れる生き物

多くの人は新しいことに関してはとても関心が高く、意欲的に取り組むことが出ます。
しかし、同じことを繰り返していると飽きてしまうことも良くあります。

それは人が物事に慣れてしまう生き物なのだからだそうです。

 

慣れてしまうとは

ここで言う慣れてしまうとは、「飽きてしまう」のとその先の「習慣になる」の2つが有ります。
ウォーキングを例に考えてみましょう。

ウォーキングの三日坊主

  1. 最初は健康を手に入れられると思うとワクワクするし、なんだか楽しい
  2. 同じコースを歩いていると見慣れた風景に新鮮さが失われそんなに楽しくない、でも健康へのメリットがあるので続けられる
  3. 忙しくてウォーキングの時間が取れない、雨が降って歩けない、少し体調が悪い辛い、ウォーキングを休む理由に目が行くようになる
  4. 休む理由がウォーキングのメリットを越える。ウォーキングを休む
  5. 休んだ方が時間を有効に使えた、楽しく過ごせた、辛くなかった
  6. やらなくても良いかなと思えた、ついには止めてしまう

ウォーキングが習慣になる

  1. 最初は健康を手に入れられると思うとワクワクするし、なんだか楽しい
  2. 同じコースを歩いていると見慣れた風景に新鮮さが失われそんなに楽しくない、でも健康へのメリットがあるので続けられる
  3. 忙しくてウォーキングの時間が取れない、雨が降って歩けない、少し体調が悪い辛い、ウォーキングを休む理由に目が行くようになる
  4. 歩くことによる体や気持ちの変化を感じる。体が引き締まる、体重が減った、よく眠れる、スッキリする、褒められた。
  5. 休む理由よりウォーキングのメリットの方が大きい。ウォーキングを休む日もあるが続けている。
  6. ウォーキングを続けたことでより大きなリターンを手に入れている実感を得る。
  7. 自身の生活の中に上手く取り込むことに成功する
  8. やらないと気分が良くない(気分が悪くなる)ところまでくると大成功です!

どちらもスタートは同じです。
ただ、途中で面倒くささよりメリットを大きく実感できるところまで、たどり着けたかどうかが分かれ道になります。

人によっては飽きっぽさも異なるため、三日坊主になりやすい人も居れば、なりにくい人も居ます。
しかしその差はあれども人は飽きる生き物です。

慣れるのや飽きるのは良くないことと思いがちですが、生きていくためには大切なことなのです。

なぜ慣れる(飽きる)?

人だけでなく知能を持つ生物であれば、異なる環境に移されたとき、身を守るために周りに適応しようとします。

例えば、

始めて幼稚園や保育園に行った子供は、親から引き離されることを嫌がります。
でも、しばらく通っていると、園の楽しさがわかると共に、引き離される不安がマヒ(慣れ)し平気になります。

新卒の学生が就職して激混みの満員電車に辟易します。
でもやはり、乗り慣れてくると満員電車の中での過ごし方を見つけられます。

家族の死に対してもいつまでも悲しみに暮れてばかりでは生活できません。
居ない現実を受け入れ(慣れ)て先に進むことができます。

このように生きるために慣れる必要があるため、人は慣れると言われています。

 

慣れを味方に付ける

無意識に行われる「慣れ」や「飽き」に対して対策はありません。

無意識に行われる「慣れ」や「飽き」の多くは、無意識に上手く生きて行ける方に進む・楽な方に逃げているとも考えられます。
上手く生きて行ける方に進むのは、そのままスルーで良いと思います。
問題は楽な方に逃げている場合に、「良いのか悪いのか」を、理性で判断するしかありません。

判断は意識的に行う必要があるので、常に無意識に行われる「飽き」に対して意識を持ちましょう。
止めたいなぁって感じたら、「あっ、無意識が楽に逃げる方に向かわせてる!」と考えましょう。

判断した上で悪い飽きを乗り越え習慣にする、慣れを味方に付けることが大切です。

悪い飽きを乗り越え習慣にする考え方を以降に紹介します。
参考にして頂けると幸いです。

 

慣れと大きな代償

また一般的に、大きな代償(時間・苦痛)を伴うものほど習慣にすることは難しいです。
ほんの数秒で簡単に済むことの方が習慣化しやすいです。

しかし大きな代償を伴うものを習慣にすると得られるリターン・メリットも大きいのが一般的です。

ダイエットのためのウォーキングなら、どの程度の代償(時間・苦痛)なら習慣化できるかを考える必要があります。
最初は1,000歩ほど歩くことから習慣化しやすいのか、それともダイエットの成功として痩せられる実感を早く得た方が習慣化しやすいのか、自身の性格を考える必要があります。

あの手この手で『無意識の「飽き」楽な方に逃げている』のを防止しましょう。

至適血圧

至適血圧は120/80mmHg 未満

至適血圧とは、上が120mmHg未満、下が80mmHg 未満の両方を満たす血圧のことです。
理想的な血圧であるような血圧の値のことを言います。

至適血圧の状態だと何が良いの?

至適血圧の状態だと脳卒中や動脈硬化など血圧が関係する病気になりにくいことがわかっています。

血圧が高くなると一般的に血圧を要因とした循環器系疾患のリスクが高まります。
そのため健康な状態であれば、血圧はなるべく低くコントロールすることが推奨されています。

血圧は低ければ低いほど良いの?

血圧が低すぎると低血圧とされ、健康状態が良好とは言えません。
低血圧は、特に目立った症状が出ないこともありますが、めまいや立ちくらみなどの症状を引き起こすこもあります。
また、低血圧の後ろに病気が控えていることもあります。

至適血圧を維持しよう

至適血圧の状態では、脳・心臓・腎臓などの臓器が、障害を起こしにくいことがわかってきたことから、1997年に米国の合同委員会によって至適血圧という血圧の範囲が設定されました。

そして、正常血圧の範囲の人よりも長寿であるとも言われています。

単に血圧が低いだけで、「病気になりにくい」「健康でいれる」「長生きできる」ことから至適血圧が維持できる健康状態を保つことが望まれます。

ココナッツオイルと便秘解消

ロダン考える人まだまだ、巷で話題のココナッツオイル。
ココナッツオイルを推すWebサイトやブログでは、「ココナッツオイルは便秘に効果がある!」と書かれていることが多いですね。
確かに私自身も周りの人に聞いても、お通じが良くなったという実体験があり、効果が出ている人が多いようです。

今回はココナッツオイルが便秘を本当に解消できるかを考えてみたいと思います。

ココナッツオイルはホントに便秘に効くの?

そもそも便秘とは

そもそも便秘とは、以下のように考えられているものです。(※Wikipedia『便秘』)

・一般に排便の無い期間の長さ(排便が3日以上無い、週に3回以下しかないなど)
・排便の困難さ
・残便感
・口腔からの便臭
などで認識・診断される。
「毎日便が出なければならない」と考える者も存在するが、各個体の排便間隔は体質、環境などによりまちまちで、一意に決めることはできない。
日本内科学会の定義では「3日以上排便がない状態、または毎日排便があっても残便感がある状態」 となっている。

便秘になる理由はまちまちでしょうが、病的なものが原因であれば、ココナッツオイルを検討する段階ではないので、即病院へ行きましょう。

ココナッツオイルで便秘が良くなる場合で有っても偏った食事が原因(食物繊維不足など)の場合でも、根本原因解決に努めましょう。

で、食物繊維を食べたり、水分補給をしたり、軽い運動をしたり、気軽にできることはして、もう少しって思う場合には、きっとココナッツオイルは有効的に働くと思います。

薬を使って便秘を解消しているのなら、ここはココナッツオイルを試さない手は無いと思います。他の効果も有ることから、「やってみて損はない」と思います。

便秘を放置しておくと。。。

軽い便秘だと、つい忙しくて忘れがちになったり、わかって居ても放置してしまったりしがちですよね。

特に朝は忙しいし。。。

でも、放置しておくと。。。

お腹ポッコリ!

これは実感が有る方も多いのでは?

とにかく見た目が悪いですよね。
すっきりさせてしまいましょう!

肩や背中・腰に痛み

便秘のせいで、放散痛が起きることが有ります。
直接関係のない離れた箇所に痛みが出るというものです。

放散痛が起こると、原因が何なのか分かりづらく対処もしづらいですね。
原因不明の痛みはたまに起こるものですが、便秘だけでも解消できれば不安は小さくなります。

吹き出物!

あれ?お肌が荒れてきた?
あっ!こんなのところにニキビ?吹き出物??

なんてことになってしまいます。
デトックスを考えるなら、とにかく早く外に出してしまいたいですね。

体臭が。。。

更に放置してしまうと。
いや、ここまでくると放置ではなく手が付けられない。。。って感じでしょうね。
すごく悩んでしまいますよね。

口臭が臭い。。。なんて最悪です。
この段階になる前に解消しましょうね!

がん?

便秘を放置しておくと、がんになる!?

なんてことは無いそうです。
ご安心ください。

2007年に厚生労働省の研究班が「便秘と大腸癌に因果関係はない」と発表しています。
一般的な慢性便秘から大腸癌になるということはないそうです。

でもね、便秘を放置しておいて、がんの早期発見ができないってケースは有ると思います。
直接の関係は薄いにしても、やはり解消できるならしたいですよね。

ココナッツオイルと便秘解消

さて、本題のココナッツオイルと便秘解消ですが、実際どういうメカニズムで便秘が解消されているのでしょう?

ココナッツオイルは油だから腸の滑りが良くなる説

これは、多分ですが、Wikipediaに載っているのですが、

脂肪は腸管を滑らかにする働きがあるので、摂取することで便の通りがよくなる。
よって油物を摂取するのも効果的である。

ただしこれはダイエットなどで過剰な摂食制限をしている場合にいえることで、脂身などの多い肉類を日常的かつ過剰に取っている場合などは当てはまらないし、他の生活習慣病になるおそれがある。

あくまでも普段サラダと少量の炭水化物のみなどといった、偏った食生活をしている場合である。

と言う説明を拡大解釈して、「 脂肪 ⇒ 油物 ⇒ 油 ⇒ ココナッツオイル 」 となったのでしょう。
ココナッツオイルも油ですから、確かにその効果は有るかもしれませんね。

ただ、下段に書かれている通り、偏った食生活をしている場合に有効と言うことですので、その辺りは注意が必要です。

ココナッツオイルが腸絨毛に浸透し、宿便を掃除してくれる説

この説は、いろいろなWebサイトやブログで書かれています。
しかし、結果のみが書かれているか、根拠が示されない効果の結果、便秘が解消されるという説明です。

そもそも、「ココナッツオイルが腸絨毛に浸透し」って、なに?
ココナッツオイルの成分分解をして説明してよ。
ココナッツオイルが腸の絨毛(じゅうもう)に。。。うむ。。宿便をって、えーーい、全くわかららんわ。。。

ココナッツオイルに特別な物質(特有な物質)が有るってこと?
そんな便利なものが有るなら、とっくに抽出されて便秘解消薬で売りに出されてるわ!

単なる下痢説

これ、私の一押しです。

下痢になる説ですが、実はこれもいろいろあって、

単に「大量の油を取ることで、胃や小腸、大腸の動きが活発になる」と言う根拠の示していないものも有ります。

また、「ラウリン酸は粘膜を刺激するので、そのまま胃や小腸、大腸を刺激しながら通過することで速やかに排泄するために下痢になる」と言う説もあります。

日清オイリオ(株)の研究者がオレオサイエンス 第3巻8号(2003)で報告している「中鎖脂肪酸の栄養学的研究一最近の研究を中心に一」では、以下のように推論しています。

ヒトにおいても,その安全性が確認されているが,1日100gを超えるような多量を摂取 した時には,腹痛や下痢の症状が,少数見られることが報告されている。
この理由は,MCTが極めて速やかに消化されることにより,小腸管腔内が高浸透圧になるために起こると考えられている。

この他にもいろいろな説が有りそうですが、どれが本当なのか私にはわからない状況です。

が、単なる下痢説が研究者の推論も有って、一番しっくりきています。
下痢の症状ですね。

尚、一般的にも言われており、先の論文にも書かれていましたが、摂取量を少量から徐々に増やすことによって解消されるようです。

ココナッツオイルの摂取を中止すれば自然に下痢も止まります。

結論

腸の動きが活発になるのは、何らかの原因による下痢のためである。

この下痢症状はココナッツオイルに慣れることで緩和される。

便秘解消をしたければ下痢になる一歩手前の量を摂取することが肝要。

便秘の解消が一過性なのか、継続的なのかは不明、摂取量のコントロールを考える必要あり。

とりあえず、体質も関係してそうなので「やってみて損はない」程度で考えること。