幸せホルモン オキシトシン
オキシトシン とは、「幸せホルモン」「愛情ホルモン」「信頼ホルモン」などと呼ばれ、脳内で分泌されることによりいろんな効果をもたらしてくれるといいます。
よく言われている例を挙げると。
- 幸せを感じる
- 精神的な安らぎを得られる
- ストレス反応が抑えられる
- 人と交わったりする社会的行動への不安を減少させる
- 他人に対する信頼感を増加させる
- 闘争欲や遁走欲、恐怖心を減少させる
オキシトシンは、脳内で分泌されるホルモンです。
オキシトシンの主な作用としては、抗ストレス作用や社会的行動への関与の他、摂食抑制作用も挙げられています。
摂食抑制作用については、オキシントンを分泌できないマウスは「肥満状態」になるそうです。どのような代謝経路でそうなるか原因はまだつかめていないようですが、PrRP-オキシトシン系がストレスとエネルギー代謝を調節する系として働いているのではないかという仮説を立てて研究が進められています。
もともとのオキシトシンの働きは
幸せホルモンであるオキシトシンは、もともとの働きは哺乳動物が子どもを産み、育てるうえで活躍する非常に重要なホルモンです。
お母さんが子どもを産むときに、視床下部にあるオキシトシン産生ニューロンが興奮し、パルス状にオキシトシンを放出します。そのことで、お母さんの子宮を収縮させて分娩を進行させるのです。
また、赤ちゃんがお母さんの乳首を吸うと、これが刺激になって視床下部のオキシトシン産生ニューロンが興奮し、オキシトシンを分泌します。その働きによって母乳が出てくるようになります。
幸せホルモンだから使わなくちゃ損!
もともとは出産に関与するホルモンなのですが、男性にも分泌されています。
体内のオキシトシン量は男性に比べて女性のほうが30%ほど多いと言われていますが、男性にもちゃんと分泌されています。
また、30%ほど多いせいなのか、女性の方が夢中になってしまい、周りが見えなくなることがあるとも言われています。
どちらにしても「幸せホルモン」オキシトシンを分泌させ、ストレス社会やパートナーとの良好な関係を築くようにしたいですね。
オキシトシンを分泌させるには?
オキシトシンは出産に関わるホルモンですが、それ以外でも良く分泌されます。
心地良い関係にある人とのスキンシップや会話や雰囲気などをはじめ、感動したり優しい気持ちになったり、他人との相互の思い遣りを行うなど、多様な場面で分泌されます。
一番良いのはパートナーや親子・兄弟とのスキンシップと言われています。
パートナーや赤ちゃんとのスキンシップはより深いスキンシップが可能なので最もオキシトシンが多く分泌されると言われています。
スキンシップ以外でも、見つめあったり、楽しく会話をしたり、より良い雰囲気を感じたり、直に触れ合わなくてもオキシトシンは分泌されます。
会えないときでも、電話で話をすることで分泌されます。
心地良い関係とは、人に限ったことではありません。
ペットの犬や猫などでももちろん良いです。
お気に入りのぬいぐるみなどでも良いです。
また、感動したり優しい気持ちになることでも分泌されますので、そのような気持ちになる映画やドラマ、アニメを見て感動することなども有効です。
オキシトシンの「すこし大人の話」
[恋愛が始まるころは・・・ ]
大人の男女が恋に落ちると、男性はテストステロン濃度が低くなりオキシトシン濃度が高くなることがわかっています。
テストステロン濃度が 高いと言うことは、「遺伝子を残す相手を求めている状態」で、すでにパートナーがいる既婚男性や子供を持つ男性においては、独身男性ほどテストステロン濃度が高くならない傾向があります。
テストステロン濃度が低くなりオキシトシン濃度が高くなると言うことは、他の人を探すことを止め、恋人であるパートナーとの関係を固めようとするためだと考えられています。
一方の女性は、自分に恋人ができたと認識した瞬間からテストステロン濃度が上昇します。パートナーとの関係をより確かにするためにスキンシップもより積極的になります。
つまり、男性は優しく物腰が柔らかくなり、愛情があふれるようになり、女性は男性との強い結びつきを求めるようになることで、恋人として安定した状態になります。
[ラブラブ期が終わる?!]
お互いがお互いを求め合うラブラブ期はいつか終わります・・・
そして、このラブラブ状態は長くても3~9ヶ月ほどしか持続せず、それ以降のオキシトシンやテストステロンは「恋愛前の状態」に戻ってしまいます。
男性はテストステロン濃度が高くなり、オキシトシン濃度が低くなります。
女性もテストステロン濃度が低くなります。
男性はスキンシップを今までどおり求めますが、他の女性にも目が行くようになり、優しく余裕のあった行動が影をひそめるように・・・
女性もテストステロンが下がったことから、ラブラブ状態のようにスキンシップを求めなくなります。
ここから先は本人たち次第なですが・・・
[ オキシトシンが多く分泌されていると?]
オキシトシンが多く分泌されていると、テストステロンによる妨害はあるものの、二人でいると幸せを感じたり精神的な安らぎを得ることで、良好な関係を続けようとする気持ちが高まります。
上手にオキシトシンを分泌させて良い関係を続けたいですね^^
以上、「幸せホルモン オキシトシン」の紹介でした。