あかすりと石鹸

あかすりと石鹸

自宅であかすりを行うやり方を見てみると「石鹸を付けて」とか、「石鹸で体を洗ってから」とかかいてありまして・・・そうなの??って思ってしまいました。
この使われている石鹸、いわゆる「垢すり 石鹸」なら問題ないのかしれませんが、違う気もします。

どうやら混同されている人も多そうですね。
Amazonで販売されている「あかすりタオル」を見てみると、石鹸を付けて体を洗うためのボディタオルも紛れていてわかりずらいです。あかすりタオル、泡立ち最高とか書いてあるのもありますし。。。

ここで言う「あかすり」とは、皮膚表面をこすり、角質に汗や皮脂などが混ざった老廃物をそぎ落とすことです。
いわゆる韓国で良くあるエステサービスの「あかすり」のことです。
石鹸やボディーソープを泡立てて、体をこすって洗うことではありませんので、お間違えないように。

あかすりエステなどに行くと、一般的に石鹸は使用しないのですが、なぜ自宅だと使うのでしょうね?
たんに勘違いからきている気もしますが。
まぁ、人それぞれ好みがありますから、それはそれで良いのですが、あかすりと石鹸はどちらも似たような働きをするので、肌を傷つけないためにも基礎知識として「石鹸が汚れを落とす仕組み」について知っておいた方が良いと思いますのでご紹介しておきます。
間違ったあかすりでお肌を痛めないようにするためも一読をお勧めします。

石鹸が汚れを落とす仕組み

石鹸を使うと、どうして体がキレイになるのでしょうか?
石鹸が汚れを落とす仕組みって?

石鹸を使うと体がキレイになるのは、水やお湯だけでは取り辛い油に対し、
1)石鹸が水と油の境界をこわす
2)油や油に包まれた汚れを浮かび上がらせる
3)浮かび上がった汚れを包み込む
4)洗い流して汚れとさようなら
と言った具合です。

石鹸は「親水性」と呼ばれる水になじむ性質と、「親油性」という油になじむ性質を両方そなえています。
このような水と油の境界をこわす働きをもつものを「界面活性剤」と呼びます。
石鹸は昔からある界面活性剤の一つです。

石鹸は古い角質も落とせるの?

そもそも角質とは、古くなった表皮のことで、本来自然に剥がれ落ちるメカニズムになっています。
しかし、何らかの原因で肌の調子が悪いとスムーズに角質が肌から剥がれずに肌表面に溜まってしまうのです。
この溜まってしまった表皮が古い角質だったり、肌がくすんで見えたり、化粧のりが悪い原因だったり、ニキビや吹き出物の原因になったりします。

では、「古い角質は石鹸で落とせるのか?」との疑問ですが、石鹸の種類によって「落としやすさ」が異なります。が落とせます。
石鹸には、中性石鹸、弱アルカリ性石鹸、弱酸性石鹸などがあります。
弱アルカリ性石鹸、弱酸性石鹸は、表皮を溶かす働きを持っていますので、古い角質も溶かして落とすことができます。
中性石鹸は、本来の界面活性剤だけの働きなので、弱アルカリ性石鹸、弱酸性石鹸に比べると落としづらいと言えます。

逆に肌への影響を考えるとヒトのお肌は、健康な場合は「PH4.5~6.0の弱酸性」ですので、弱酸性石鹸か中性石鹸がお肌に優しいといえます。

弱酸性石鹸は、「肌に優しく、汚れも良く落とせる」と宣伝されてますね。
弱酸性石鹸が良いと言われる理由がここにあります。

なので、石鹸でも古い角質も落とせます。

あかすりと石鹸の問題

石鹸だけでも肌の表面の古い表皮や角質を落とせるのですが、こまめに行い、落とす量も少しづつです。
一方あかすりはザクッと、それはもう気持ちが良いいですよね。
しかし、石鹸で角質に汗や皮脂をある程度取り除いた状態で、あかすりで皮膚表面をこすり、角質に汗や皮脂などが混ざった老廃物をそぎ落とすつもりが。。。お肌を傷つけ、お肌のダメージにならないか気になります。

そうです!
ここでの問題は、ひとえに「お肌ダメージ」のコントロールなのです。

石鹸だけも洗いすぎるとお肌を痛めることがあります。
特に乾燥肌の人やお肌の刺激に弱い人は要注意ですね。

デリケートなお肌を石鹸で表皮を溶かしたうえで、あかすりタオルでゴシゴシ。。。。ちょっと怖いですね。
石鹸を使わないあかすりも1週間に1度程度にしましょうと言われているのは、お肌を痛めないよにするためですから。

あかすりと石鹸の両使いは、自分の年齢やお肌状態を考えなしましょうね^^
というか、あかすりの日は石鹸を止めておくのが良いと思いますが、以下がお考えですか?

以上、「あかすりと石鹸」のお話でした。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください